当記事では、ほうじ茶のデメリットについて解説しています。
香ばしい香りと苦味が少なくすっきりとした味わいのほうじ茶は、子供から大人まで幅広く愛されています。
NHKの人気番組「ためしてガッテン」でも健康に良いとして取り上げられたほうじ茶ですが、カフェイン含有量や栄養素の吸収影響など、知っておくべきデメリットも存在します。
この記事では、ほうじ茶のメリット・デメリット、飲み方や注意点を紹介します。
ほうじ茶が好きだけどデメリットも気になる!という方はぜひ最後までご覧ください。
ほうじ茶のデメリット
ほうじ茶には多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。
カフェインが含まれている
ほうじ茶は緑茶を焙煎して作られるため、緑茶よりもカフェインが少ないとはいえ、カフェインは含まれています。
カフェインは覚醒作用や利尿作用があり、人によっては以下のような症状を引き起こす可能性があります。
- 寝つきが悪くなる
- 胃腸が刺激される
- 心拍数が上がる
- 頭痛になる
カフェインの影響を受けやすい方は、就寝前のほうじ茶の摂取は控える、カフェインレスのほうじ茶を選ぶといった対策がおすすめです。
アクリルアミドの含まれている
焙煎過程でアクリルアミドが形成されることがあります。
アクリルアミドは、特定の条件下で食品中のアミノ酸と糖が反応して生成される化学物質で、過剰に摂取すると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
タンニンが含まれている
ほうじ茶に含まれるタンニンは、鉄分などのミネラルの吸収を阻害する可能性があります。
鉄欠乏症などの問題を抱えている人は、ほうじ茶の摂取によってその状態が悪化する恐れがあるため、摂取時には栄養バランスを考えることが大切です。
緑茶と比べてカテキンが少ない
緑茶に比べてほうじ茶のカテキンの含有量は少なく、抗酸化作用が低いとされています。
カテキンは体内の活性酸素を除去し、健康維持に効果をもたらす成分です。
飲み過ぎると体に負担をかける
ほうじ茶はカテキンがタンニン酸に変化するため、抗酸化効果が異なります。
ほうじ茶は健康に良い飲み物ですが、飲み過ぎは体に負担をかける可能性があります。
カフェインやタンニン以外にも、カリウムやカルシウムなどのミネラルが含まれており、過剰摂取すると体内のバランスを崩してしまうことがあります。
1日2〜3杯程度を目安に、自分の体調に合わせて量を調整しましょう。
カフェインレスは心地よい苦味が失われる
カフェインを除去すると、特有の苦味や香りが失われることがあります。
ほうじ茶の風味を形づくりカフェインが減少することが理由です。
授乳中・妊娠中はカフェインレスが推奨されますが、風味の変化に対する理解が必要です。
ほうじ茶は適量を楽しむことが大切ですね
ほうじ茶の良い効能・メリット
ほうじ茶は独特の製法により、緑茶とは異なる栄養成分やメリットがあります。
美容に良い
ほうじ茶には美容に効果があるとされるビタミンCが含まれており、肌の老化を防いでハリや潤いを保つ働きがあります。
ほうじ茶に含まれる成分のカテキンには脂肪を分解する効果があるため、ダイエットに効果的とされています
また、糖質や脂質を代謝するのに必要なビタミンB群も含まれているため、効率的なエネルギー消費が促進されます。
抗酸化物質が豊富
ほうじ茶には、抗酸化作用を持つビタミンCやビタミンEが含まれています。
これらの抗酸化物質は、体内で活性酸素の除去に役立ち、細胞の損傷を防ぐことで、老化防止や健康維持に良い影響を与えます。
焙煎によって生成される他の化合物も、抗酸化作用に貢献すると考えられています。
消化吸収を助ける
食後にほうじ茶を飲むことで、胃腸の動きが促進され、食物の消化吸収を助けることができます。
この効果は、食後の不快感や胃もたれを軽減するのに役立ちます。
冷え性を改善する
ほうじ茶に含まれる香り成分のピラジンは気持ちを落ち着かせる効能の他に、体を内側から温めて血流を良くする作用があります。
体温をわずかに上昇させる効果があり、寒い季節には体を温める効果が期待できます。
冷え性の改善に役立つとも言われており、体温の調節を助ける飲み物として利用されています。
ストレス緩和やリラックス効果
リラックス効果を促す成分を含んだほうじ茶は、休憩時間に飲むお茶として最適です。
香ばしい香りは、ピリジンやピラジンといった化合物に由来しており、これらは心を落ち着かせる効果があるとされています。
ほうじ茶を飲むことで、精神的なリラックスを促し、ストレス緩和に役立ちます。
デメリットもありますが、それを上回るメリットや効能もありますね。
ほうじ茶の上手な飲み方と注意点
ほうじ茶を日常的に楽しむ際には、その適切飲み方を知ることが大切です。注意点は以下の3つです。
摂取量の目安
ほうじ茶に含まれるカフェインの量は、緑茶に比べて少ないものの、過剰摂取は避けるべきです。
一般的に、1日3〜4杯程度が適量とされています。
カフェインに敏感な人や、カフェイン摂取に制限がある妊婦や授乳中の女性は、摂取量をさらに控えめにすることが推奨されます。
飲む時間帯
カフェインは睡眠の質に影響を与えることがあるため、就寝の3〜4時間前にはほうじ茶を飲むのを止めることが望ましいです。
カフェインの効果が長く続く人は、就寝前のほうじ茶の摂取を避けましょう。
一方で、朝や午前中にほうじ茶を飲むことは、一日を通じての覚醒効果や集中力の向上に役立ちます。
妊娠・授乳期はカフェインレスを選ぶ
カフェインへの敏感さや、妊娠・授乳期などでカフェイン摂取を控えている人は、カフェインレスのほうじ茶を選ぶことも一つの方法です。
カフェインレス製品では風味が変わることがあるため、好みに合った製品を選ぶことが大切です。
ほうじ茶のデメリットをしっかり理解して楽しもう
ほうじ茶のメリット・デメリット、飲み方や注意点を紹介しました。
メリット・デメリットをまとめると以下のようになります。
メリット
- 美容に良い
- 抗酸化物質が豊富
- 消化吸収を助ける
- 冷え性を改善する
- ストレス緩和やリラックス効果
デメリット
- カフェインが含まれている
- アクリルアミドの含まれている
- タンニンが含まれている
- 緑茶と比べてカテキンが少ない
- 飲み過ぎると体に負担をかける
- カフェインレスは心地よい苦味が失われる
適量を守り、カフェインの摂取量や飲む時間帯に注意を払うことで、不眠や体への負担を避けることができます。
ほうじ茶の特性と適切な消費方法を正しく理解し、お茶の時間を楽しんでくださいね。